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セキュリティ豆知識(コラム)

セキュリティ強化のヒント!印刷物の情報漏洩対策の事例!!

情報漏洩の原因の多くは「紙(印刷物)」にある

情報漏洩はウイルスに感染したパソコンや、外部からの攻撃により発生したケースが目立ちがちですが、実は紙に印刷した情報が流出してしまうケースも少なくありません。印刷物に関しての情報漏洩対策はしっかりと行われていない企業も多く、デジタル化が進んだ現在でも大きな問題となっています。

紙媒体の情報漏洩の対策としては、印刷情報を取得する「印刷ログ取得」が一般的ですが、これらも完璧な方法とは言えず、従業員がデータを持ち帰って社外で印刷したり、情報データのファイル名を変えたりしてしまうと、監視の目を簡単に通り抜けてしまいます。

情報漏洩のケーススタディー

実際に紙(印刷物)に関する情報漏洩事件を例に、どのような対策をするべきなのか(とったのか)をご説明致します。

ケース1.大手銀行A社の場合 ~金融機関の現場における“顧客の情報”を守る~

【課題】A社は過去に顧客情報リストが流出した経験を持ち、流出原因は紙に印刷したリストだったことまでは突き止めることができました。しかし、リストは回収できたものの、誰が印刷を行ったか特定することはできず、社内に不正を行った者がいるにも関わらず、犯人を見つけることができませんでした。
《対策》A社はそれ以降、印刷に関連するすべての情報を保存できる「PRINT EYE(プリントアイ)」という印刷セキュリティソフトウェアを導入しました。PRINT EYEの全文検索を使うと、紙の文章に書かれた文言を抽出して検索することができます。「いつ、誰が、どこで」印刷したのかを特定できますし、漏洩後の追跡が容易に行えるほか、導入や機能を社員に周知することで、抑止効果も期待されています。PRINT EYEを導入することによって、A社は情報漏洩を阻止できるようになったと言います。

ケース2.精密機器製造業B社の場合 ~研究開発の現場における“機密情報”の流出を防ぐ~

【課題】製品開発に関する機密情報を多数所有するB社は以前から印刷ログ管理ツールを使って、印刷ログの追跡だけはできるようにしていました。しかし、これだけでは取得したファイル名から印刷の中身を推測するしかなく、重要な機密文書なのか、そうでないものなのか判別ができない状況でした。そのため、このような抜け道を利用し、ファイル名を「リクリエーション大会のお知らせ」など、機密情報に見えないファイル名に変更して印刷するなどの事象が発生していました。

《対策》その後B社は「PRINT EYE(プリントアイ)」を導入し、印刷ログ情報だけでなく、印刷の“中身”まで取得し、保存するようにしました。PRINT EYEは、高速で全文検索することもできるため、部品名や特許番号、或いは社外秘や機密事項などといった特定のキーワードで検索をかけることにより、印刷の履歴をすばやく可視化することができるようになったのです。これにより漏洩対策はもちろん、なにか問題があったときの原因追跡にも役立つようになりました。

セキュリティ強化を叶える「PRINT EYE(プリントアイ)」

上記のケーススタディーでご紹介した「PRINT EYE(プリントアイ)」は、すべての印刷情報が中身まで(PDF/XPS形式で)保存できることが最大の特徴です。また保存した情報や中身イメージは、キーワードによるテキスト全文検索をすることができ、すぐに該当ファイルを見つけ出すことができるのです。

また、「PRINT EYE」は印刷が可能なすべてのアプリケーションに対応し、さらにプリンタのメーカーや機種にも制限がありませんので、すべての印刷情報を完璧に取得することができるのです。そして、取得した情報を定期的に傾向分析することで、やけに同じファイルを何度も出力していたり、いつも深夜になって印刷しているなどの不自然で怪しい行動をいち早くキャッチし、情報流出を未然に防ぐことが可能になるのです。

今までは、紙からの情報漏洩というと追跡が難しく、単にログを取っただけでは原因が究明できないケースも多くありました。しかし、印刷の中身まで取得できる「PRINT EYE」を導入すれば、しっかりとした印刷物管理が可能になります。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?