column
コスト削減豆知識(コラム)

ビジネスインクジェットプリンターの仕組みはどうなっている?

これまでビジネスプリンターと言えば、トナー交換の長さや印刷速度の速さから「レーザープリンター」が主流でしたが、最近は発色の良さや使い勝手から 「ビジネスインクジェットプリンター」を導入する企業が増えてきていると言われています。 そこで、ここではビジネスインクジェットプリンターの仕組みや機能、魅力についてご紹介します。

ビジネスインクジェットプリンターとは?

ビジネスインクジェットプリンターは、速く高品質な印刷ができることから、近年多くのオフィスで導入されているプリンターです。 従来は「インクジェットプリンター」というと、高品質な印刷ができるものの印刷する際に時間がかかるため、家庭用に作られたものがほとんどでした。オフィスで使うプリンターは印刷速度や低コストであることが重視される傾向にあるため、インクジェットプリンターより速く印刷ができる「レーザープリンター」の方が向いているとされていたのです。 しかし、ビジネスインクジェットプリンターは、家庭用のインクジェットプリンターに使われていた「染料インク」ではなく、「顔料インク」を使用することにより、これまで抱えていたデメリットを払拭することが可能になりました。

使用されるインク“顔料インク”とは?

インクには水、油、アルコールに溶ける性質の「染料インク」と、粒状のまま分散する性質を持つ「顔料インク」があります。 家庭用のインクジェットプリンターの多くは、“染料インク”を使用しています。“染料インク”は、粒子が細かく紙に染み込んでから発色をするため、高画質プリントに向いているとされていますが、その反面、乾燥するまでに時間がかかることがデメリットでもあります。 一方、ビジネスインクジェットは“顔料インク”を使用しています。このインクは粒子が大きく、安定した分子構造のままプリント対象物に固着するため、耐水性、耐光性に優れている上に、粒子自体が発色するため、乾燥が早いことが特徴です。そのため、ビジネスインクジェットは、家庭用のインクジェットプリンターと比較すると印刷速度を飛躍的に向上させることができるようになったのです。

ビジネスインクジェットプリンターのしくみ

レーザープリンターはコピー機のように紙にトナーを転写し、感熱によって焼き付ける方法で印刷するのに対し、ビジネスインクジェットは、ジェット噴射のように顔料インクを噴出して紙に付着させます。以下で、そのメカニズムを説明します。

1.顔料インクが供給される

インクジェットプリンターのプリントヘッドに、コントローラから加圧された顔料インクが供給されて、噴出口を持つノズルに送られます。

2.顔料インクが噴出される

顔料インクが噴出され、同時に負電荷を帯電します。このとき、インクはインク柱を形成しながら、負電荷が飽和した状態で粒子になり、後にインク柱から分離します。

3.印字する

インク粒子はノズルから飛び出し、電圧による電界が発生している2枚の電極間を通過します。このとき、インク粒子の帯電量に応じて曲げる力が働くため、飛ぶ方向が変化します。これに合わせてプリントヘッドが垂直方向に移動すると、文字や数字を形作り印字するのです。

4.顔料インクを回収する

顔料インクを再利用するために、ガターと呼ばれるパイプが、印字に利用されなかったインクを回収します。

ずばり、ビジネスインクジェットプリンターの魅力とは?

ビジネスインクジェットプリンターにはどのような魅力があるのでしょうか?
以下で、ビジネスインクジェットプリンターを使うメリットを挙げていきましょう。

・顔料インクにより、家庭用プリンターとは比較にならない鮮明さを実現
・印刷にかかるランニングコストがレーザープリンターの2分の1と、印刷に必要な消費電力が抑えられているため、省エネ&エコロジー
・(従来のインクジェットプリンターに比べ)印刷が速くなり、仕事の効率がアップ
・レーザープリンターと比べて交換する消耗品の種類が少なく、交換の方法も簡単
・業務用レーザープリンターより本体サイズが小さく、狭いスペースでもコンパクトに設置

“ビジネスインクジェットプリンター”+“インク削減ソフト”

最後に、ビジネスインクジェットプリンターを少しでも興味を持った方に、ランニングコストを少しでも抑えるための、お得な方法をご紹介します。

(その1)
大容量インク採用している機種を選べば、ランニングコストを削減できますし、インク交換する頻度が減るため、手間も少なく済みます。

(その2)
印刷物の内容に応じてインク量を制御する専用ソフト「TonerSaver Evolve(トナーセーバーエボルブ)」と合わせて使えば、さらにコスト削減につながります。

あなたのオフィスにもビジネスインクジェットプリンターを導入してみて、コスト削減を図ってみてはいかがでしょうか?

印刷コスト削減ソフトウェア TonerSaver Evolve(トナーセーバーエボルブ)の詳細はこちら